ヨーロッパの錬金術の伝承で、あらゆる傷や病気を治したり不老不死の力を得られるとされる霊薬・万能薬。エリクシア、エリキシルとも。  龍涎香(りゅうぜんこう)ともよばれる天然香料。マッコウクジラの体内で生まれた結石が乾燥してできるもので、希少性が高い。  英語で創始者、先導者、開始剤、起爆剤などの意味。  ギリシア神話に登場する伝説的な詩人。竪琴の名手であり、野生の獣や木々も聴き惚れるほどであるという。オルフェ、オルペウスとも表記される。, かっこいいカタカナや英語の意味まとめ。カーディナルレッド、ガイガーカウンター、カスケード、カタストロフィ、カレイドスコープ、ガンスリンガー、キティホーク、ギャングエイジ、キラーホエール、キル・デビル・ヒルズ, 神(ゴッド)、女神(ゴッデス)、創世記(ジェネシス)、理想郷(アルカディア)、鎮魂歌(レクイエム)、十字軍(クルセイダー)、葬儀屋(アンダーテイカー)、執事(バトラー)、鍛冶屋(ブラックスミス)、救世主(メサイア), アインシュタインの十字架、悪魔の代弁者、歩く死体症候群(ウォーキングデッド・シンドローム)、暗殺の天使、アンドロニコスの時計塔、安楽死ジェットコースター、永遠の陽射しの頂、永久機関、エラトステネスの篩、親殺しのパラドックス, フィクションのファンタジー世界をイメージするような用語を集めて、それっぽい世界観にしてみました。ファンタジー世界のイメージの元になっている神話・聖書や古代~近世あたりのヨーロッパに関連する用語が中心です。, あると役立つかもしれない資料的な本を紹介します。全体的に実用性より娯楽性に寄ったラインナップです。知識量としてはこのブログと同じく浅く広くという感じで、ガッツリ読む資料というよりは、楽しみながら学んだりネタ探しするような本が中心です。, かっこいいカタカナや英語の意味まとめ。ヤハウェ、ヤルダバオト、ユースティティア、ユグドラシル、ヨルムンガンド、ラグナロク、ラグランジュポイント、ラスティネイル、ラダマンテュス、リオグランデ、リザレクション、ルシフェラーゼ, 厨二っぽいカタカナ用語を集めてかっこいい感じの世界観を作りました。モンスターの名前みたいな言葉、技の名前みたいな言葉など。, かっこいいカタカナや英語の意味まとめ。バーティカル・スプレッド、バードサンクチュアリ、バードストライク、ハイウェイ・ヒュプノーシス、バイオルミネセンス、ハイド・アンド・シーク、バタフライエフェクト、バックドラフト, かっこいいカタカナや英語の意味まとめ。ダークトライアド、ダークマター、タイラント、ダストデビル、タナトス、タナトフィリア、ダンデライオン、ツヴァイヘンダー、ディアボロス、ディストピア、ディフューザー、デウス・エクス・マキナ, かっこいいカタカナや英語の意味まとめ。マーダー・インク、マインゴーシュ、マグノリア、マターナル・インスティンクト、マッチストライカー、マルディグラ、ミセリコルデ、ミッドガルド、ミトコンドリア・イブ、ミュートロギア, ドイツ語圏の女性の名前。アーデルハイドとも。また「アルプスの少女ハイジ」の主人公ハイジの本名。, 鉄の処女とも呼ばれる中世の拷問器具。女性を模した鉄製の器具の中に対象を閉じ込め、扉をしめると内側の針で刺される仕組みになっている。, ギリシャ神話に登場するあらゆる邪悪や災厄を払う盾。英語では「イージス」と呼ばれる。, ヒンドゥー教において、神であるヴィシュヌが人間や動物の姿に転身したもの。分身や化身を意味する「アバター」の語源。, 非対称。左右の形状・色などが釣り合わないこと。意図的にデザインされた左右非対称の形状。, ソロモン72柱の悪魔の一人。過去と未来を見通す能力を持ち、40の悪魔の軍団を率いる強壮な大公爵とされる。アシュタロト、アシュタロスなどとも。, 親のアルコール依存症や虐待、ネグレクトなどにより家族崩壊した家庭で育ち、それによるトラウマを抱えている人。, タイプ別に分類され、ヒーロー(英雄)、スケープゴート(いけにえ)、ロスト・ワン(いない子)、マスコット(道化師)、プラケーター(慰め役)、イネイブラー(支え手、援助者)の6つがある。, アレルギー症状の一種。血圧の低下や意識障害を伴う急性アレルギー反応で、最悪の場合死に至る。, デザイン技法のひとつで、画像を円筒などに投影したり角度を変えてみたりすることで正常な形が見えるようになるもの。, ギリシャ神話の風の神たち。北風のボレアース、南風のノトス、東風のエウロス、西風のゼピュロスなどがいる。, 「プログラムされた細胞の自殺」ともいわれる細胞の自然死。多細胞生物において個体をより良い状態に保つために能動的に行われる現象。, 「理想郷」を指す言葉。実在するギリシャの地名であり、楽園として後世に伝えられたため理想郷の代名詞となった。, サンフランシスコ湾にある島の名前。かつては軍事監獄や連邦刑務所として使用されており、監獄島とも呼ばれる。, おおぐま座にある恒星で、北斗七星のそばに添うように見える。この星が見えなくなると近いうちに死ぬといわれる。, プレアデス星団の中で最も明るい星であるおうし座イータ星。名前はギリシャ神話に由来する。, 花束やフラワーアレンジに利用される花で、和名は百合水仙(ユリズイセン)。花言葉は「エキゾチック」「未来へのあこがれ」「小悪魔的な思い」。, 先天性白皮症。生まれつき体のメラニン色素が欠乏している疾患で、肌や髪の色が白くなる。弱視などの症状を伴う場合が多い。, ラテン語で「白さ」の意味。また天体表面の光の反射率(明るさ)。あるいはミカンの白い筋の名前。, 対物狙撃銃。長距離の狙撃に適した大口径のライフルで、破壊力や命中力に優れ、装甲や軽車両などに対して損傷を与えられる。, 男女両方の性を持った半陰陽者。ふたなり、インターセクシャル、アンドロギュヌスとも。, 表意文字。アラビア数字や漢字など、文字の一つ一つが意味を表すもの。それに対し、アルファベットやひらがなのような音の組み合わせで表す文字は表音文字(フォノグラム)と呼ばれる。, 英語で邪悪な、悪魔のような、不吉な、害を及ぼす、悪意ある、などの意味。エビル、イーヴィルなどとも表記される。, アラブ伝承に登場する魔人・精霊。ジンと呼ばれる超常的な存在の一つとされ、他にもマーリド、グール、シャイターン(サタン)、イブリース(ルシファー/サタン)などがいる。, 心理学における現象で、空想上の友人。本人の空想の中で会話したり、現実に投影して遊んだりする。, 車・バイク等の盗難予防装置。電子チップを用いたキーの照合によりエンジンを始動させる。, 現実の歴史やフィクションに登場する秘密結社。陰謀論と関連付けて語られることが多い。, 進化論に対する創造論で、「知性ある何か」によって宇宙や人類などの生命が設計・創造されたとする説。, 「空しさ」を寓意的に表す静物画のジャンルで、頭蓋骨など死を暗喩するものをモチーフにして描かれる。ラテン語で空虚や虚しさを意味する。, 北欧神話の主神オーディンの宮殿で、戦場において死んだ戦士の魂がワルキューレによって集められる場所。, 自警団。公的な手によらず民間人が治安や権利を維持確保するために結成する組織。私設軍隊、民兵など。, 魔女術とも呼ばれる、魔術、呪術、妖術、まじない、占い、薬草など、魔女と関連付けられる知識や信仰。, 世界中に存在する鬼火(火の玉)の怪異一つ。伝承によれば、その火の正体は生前極悪人だったウィリアム(ウィル)という男のさまよう魂だとされる。イグニス・ファトゥス(愚者の火)とも呼ばれる。, アフリカの砂漠に分布する長寿の植物。和名はキソウテンガイ(奇想天外)。寿命は1000年以上といわれ、2000年以上生きている個体もいるとされる。, 英語で「なにもない」「空っぽの空間」「空虚」などの意味で、様々な分野で使われる言葉。ボイドとも。, 発明家のニコラ・テスラにより建設された、無線で世界中に電力を送電するための電波塔。実験失敗や資金援助の打ち切りにより解体された。, 不死や永遠などの象徴とされる存在で、自分の尻尾を噛んで円状になったヘビや竜の姿で描かれる。, 空気中に浮遊する固体や液体の粒子。もや(ミスト)、霧(フォグ)、煙(スモーク)、煙霧(ヘイズ)、粉塵(ダスト)、スモッグなどの種類がある。, 鏡恐怖症。鏡に対して恐怖を抱いたり、鏡を通して霊的な世界と接触してしまうことへの恐怖。, イルカやコウモリなどの動物が、自らが発した音の反響によって周囲の状況を把握する能力。反響定位。, アメリカを中心に軍事目的で運用されているといわれる通信傍受システム。名前はフランス語で「はしご」を意味する。, ヨーロッパ言語を元にして作られた人工言語。話者は世界中に100万人程度いるとされる。, カゲロウの英語名。また葉書・手紙・チラシなどの使い捨ての道具を指す。「儚いもの・短命なもの」を意味する言葉が由来。, ヨーロッパの錬金術の伝承で、あらゆる傷や病気を治したり不老不死の力を得られるとされる霊薬・万能薬。エリクシア、エリキシルとも。, 黄金郷や理想郷を指す言葉で、16世紀の航海時代にスペインの人々が南米の奥地に存在すると信じていた伝説上の土地。, 情報科学の分野で「自動人形」を意味する言葉。またはヨーロッパの機械人形を指し、その場合はオートマタともいわれる。, イエローストーン国立公園にある間欠泉。ほぼ一定間隔で熱水を噴き上げ、その高さは50メートルにも達する。, 古代エジプトの神殿や門前に建てられた石柱の記念碑。ピラミッド型の先端をしており、太陽神の象徴とされる。, 二者択一、代替物、代案の意味。または、オルタナティブミュージックなど「既存のものと取ってかわる新しいもの」の意味。, ギリシア神話に登場する伝説的な詩人。竪琴の名手であり、野生の獣や木々も聴き惚れるほどであるという。オルフェ、オルペウスとも表記される。, Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます). ・アルビレオ(Albireo)  カゲロウの英語名。また葉書・手紙・チラシなどの使い捨ての道具を指す。「儚いもの・短命なもの」を意味する言葉が由来。 ・ヴォイド(void) ・アルベド(albedo) ・アサイラム(asylum) ・アルス・マグナ(Ars Magna) ・アムリタ(amrta) ・アムネジア(amnesia)  「プログラムされた細胞の自殺」ともいわれる細胞の自然死。多細胞生物において個体をより良い状態に保つために能動的に行われる現象。 ・エクメーネ(ökumene)  「空しさ」を寓意的に表す静物画のジャンルで、頭蓋骨など死を暗喩するものをモチーフにして描かれる。ラテン語で空虚や虚しさを意味する。 ・英語が多いですが、英語以外の外国語もあります。, ・アークエンジェル(Archangel) ・エリクサー(elixir) ギリシャ共和国(ギリシャきょうわこく、ギリシア語: Ελληνική Δημοκρατία )、通称ギリシャは、南ヨーロッパに位置する共和制 国家。.  前衛芸術や前衛美術を意味するフランス語由来の言葉。 ・アンドロギュノス(androgynos)  英語で「記憶喪失」「健忘」。 ・オルタナティブ(alternative)  対物狙撃銃。長距離の狙撃に適した大口径のライフルで、破壊力や命中力に優れ、装甲や軽車両などに対して損傷を与えられる。 ・ヴィエルジュ(Vierge) ・オールド・フェイスフル・ガイザー(The Old Faithful Geyser) ・アステリズム(asterism)  聖書の終末論(黙示録)を指し、そこから破滅や終末という意味合いを持つ言葉。 ・アンビリカルコード(umbilical cord) ・オーバーロード(overload) ・ウォーターストライダー(water strider)  人工物、工芸品、人工的に作られたもの。 ・イーゼル(easel)  英語で「害虫駆除業者」「皆殺し屋」。  英語で「不眠症」。 ・アイギス(Aegis)  ハエトリグサ(蠅捕草)の英語名。「ヴィーナスのハエ取り器」の意味。  進化論に対する創造論で、「知性ある何か」によって宇宙や人類などの生命が設計・創造されたとする説。 ・エルシノア(Elsinore) ・アラクノフォビア(arachnophobia)  薬物の過剰摂取を指す言葉。  黄金郷や理想郷を指す言葉で、16世紀の航海時代にスペインの人々が南米の奥地に存在すると信じていた伝説上の土地。 ・アシンメトリー (asymmetry)  英語で「紫外線」。UV。 ・エシュロン(Echelon)  おおぐま座にある恒星で、北斗七星のそばに添うように見える。この星が見えなくなると近いうちに死ぬといわれる。 ・アポカリプス(apocalypse) ・インペリアル(imperial)  アレルギー症状の一種。血圧の低下や意識障害を伴う急性アレルギー反応で、最悪の場合死に至る。  古代エジプトの神殿や門前に建てられた石柱の記念碑。ピラミッド型の先端をしており、太陽神の象徴とされる。  ギリシャ神話に登場するあらゆる邪悪や災厄を払う盾。英語では「イージス」と呼ばれる。  サンフランシスコ湾にある島の名前。かつては軍事監獄や連邦刑務所として使用されており、監獄島とも呼ばれる。  英語で「なにもない」「空っぽの空間」「空虚」などの意味で、様々な分野で使われる言葉。ボイドとも。 ・イモビライザー(immobiliser)  自動車やバイクに搭載される交流電気を生み出す発電機。  情報科学の分野で「自動人形」を意味する言葉。またはヨーロッパの機械人形を指し、その場合はオートマタともいわれる。  ケルト神話に登場する女神の女性。名前は「銀の輪」を意味する。 ・アルケミスト(alchemist) ・エンブリオ(embryo) ・アルコル(Alcor) ・エトランゼ(etranger)  天使の階級の一つで「大天使」を指す英語。  英語で深淵、奈落、どん底、底知れない深い穴などの意味。  空気中に浮遊する固体や液体の粒子。もや(ミスト)、霧(フォグ)、煙(スモーク)、煙霧(ヘイズ)、粉塵(ダスト)、スモッグなどの種類がある。  音楽家であるアマデウス・モーツァルトとアントニオ・サリエリの物語を描いた戯曲。 ・アスタロト(Astaroth) ・アルフォンシーノ(alfonsino) ・アバドン(Abaddon) ・イルミナティ(Illuminati) ギリシャ共和国(ギリシャきょうわこく、ギリシア語: Ελληνική Δημοκρατία)、通称ギリシャは、南ヨーロッパに位置する共和制国家。, 2011年国勢調査[2]によると、ギリシャの人口は約1,081万人、面積は日本の約3分の1である。アテネは首都および最大都市であり、テッサロニキは第2の都市および中央マケドニアの州都である。, ギリシャの地理はヨーロッパの南東端にあり、アジアおよびアフリカの交差点にある。バルカン半島南端に位置し、国境は北西にアルバニア、北に北マケドニア共和国とブルガリア、北東にトルコと接する。同国は9つの地理的地域からなり、マケドニア、中央ギリシャ、ペロポネソス半島、テッサリア、イピロス、ドデカネス諸島およびキクラデス諸島を含むエーゲ海諸島、西トラキア、クレタ島、イオニア諸島がこれに該当する。本土の東にはエーゲ海、西にはイオニア海、南には地中海がそれぞれ位置する。同国の多数の島嶼のうち227島には居住者がおり、海岸線は全長1万3,676キロで地中海盆地最長かつ世界第11位である。国土の80%は山岳地帯であり、オリンポス山は2,917メートルで同国最高峰である。, ギリシャの国民国家はオスマン帝国からの独立戦争後の1830年に建国されたが、同国のルーツは全西洋文明の発祥地だと考えられる古代ギリシアの文明にさかのぼる。ギリシャ自体は民主主義、西洋哲学、近代オリンピック、西洋文学[3]、歴史学、政治学、主要な科学的および数学的原理、悲劇や喜劇などのドラマの発祥地である。ギリシャの文化的・技術的偉業は世界に大きな影響を与え、アレクサンドロス大王の遠征を通じて東洋に影響を受けヘレニズムが形成され、ローマ帝国やそのあとの東ローマ帝国への編入により西洋に大きな影響を与えた。現代のギリシャ人のアイデンティティーはギリシャ正教により形成され、ギリシャの伝統はより広範な正教会に伝播した[4]。ギリシャの豊富な遺産は17件の世界遺産数にも反映され、ヨーロッパや世界でも有数である[5]。, ギリシャは民主主義かつ先進国であり、先進的な高所得経済、高度なクオリティ・オブ・ライフ、高度な生活水準を有する。一方で、数多くの資格や許認可が政治家に委ねられている構造を背景に賄賂や汚職、脱税が横行しており、汚職指数はヨーロッパの国家の中でもイタリアと並んで高いレベルにある[6]。ギリシャ危機に象徴される根深い経済問題に悩む。 国際連合原加盟国であり、欧州連合の前身である欧州諸共同体の10番目の加盟国で、2001年以来ユーロ圏の一部である。そのほか多数の国際機関の加盟国でもあり、欧州評議会、NATO[7]、OECD、OSCE、WTOがこれに該当する。ギリシャは世界有数の海運国および観光立国であり、バルカン半島最大の経済規模を有し、重要な地域投資国である。, 公式名称は ギリシア語: Ελληνική Δημοκρατία, Ellinikí Dimokratía, [eliniˈci ðimokraˈti.a] (聞く) エリニキ ディモクラティア, 英語: Hellenic Republic。, ギリシア語: Ελλάδα [ɛˈlaða] ( 音声ファイル) エラダは、古代ギリシア語: Ἑλλάς ヘッラス に由来する(正式名称中の Ελληνική の部分は形容詞形)。ヘッラスはホメーロスではテッサリアの一都市またはプティア地方を指すにすぎなかったが、のちにギリシアそのものを指すようになった[8]。, 西洋の諸言語はラテン語: Graeciaに由来する形を持つ。Graecia自体はGraeci(ギリシア人)の土地という意味で、これ自体古代ギリシア人の自称のひとつ、Γραικοί グライコイの借用である。これも本来はギリシア全体ではなく一地方名であったらしいが、それがどこであったかはよくわかっていない。ローマ人はこの語をエトルリア人経由で借用した[9]。, 中東の諸言語での呼称、たとえばアラビア語の اليونان (al-Yūnān 、アル=ユーナーン)、ヘブライ語の יוון (Yaván 、ヤヴァン)、トルコ語の Yunanistan (ユナニスタン)などは、すべてイオニアに由来する。, 日本語による公式名称はギリシャ共和国で通称はギリシャまたはギリシア。国会の制定法や外務省、およびギリシャの在日大使館のサイトではギリシャと表記される一方、人文系の世界ではギリシアと表記されることが多い[注釈 1]。ギリシャあるいはギリシアという名称は、ポルトガル語: Gréciaに由来し、古くは「ゲレシヤ」といったが、明治以降に「ギリシヤ」に変化した[10]。中国語では希臘または希腊(Xīlà 、シーラ)と表記するが、これは「ヘッラス」に由来する。日本語での漢字表記も同じく希臘で略称は希となる。, 古代のギリシャはアテナイ、スパルタ、コリントス、テーバイなどの多数のポリス(都市国家)が各地域に成立しており、ギリシャ全体としては言語・文化・宗教などを通じた緩やかな集合体で、マケドニア王国に征服されるまでギリシャ統一国家を形成することはなかった。政治的に独立していた各ポリス間では戦争が絶え間なく繰り返された。紀元前5世紀にアケメネス朝(ペルシア帝国)が地中海世界に進出してくると、各ポリスは同盟を結び、これに勝利した(ペルシア戦争)。しかしその後、アテナイを盟主とするデロス同盟とスパルタを盟主とするペロポネソス同盟とでギリシア全体に渡るペロポネソス戦争が勃発し、ギリシャ全体が荒廃し勢力を失った。紀元前4世紀半ばにマケドニアのピリッポス2世がカイロネイアの戦いに勝利すると、ギリシャ諸ポリスはマケドニアを盟主としたヘラス同盟(コリント同盟)に属することとなる。ギリシャ人はアレクサンドロス3世(大王)の東方遠征に従軍し、長年の宿敵ペルシア帝国を滅亡させた。ペルシャの傭兵となったギリシャ人がいたが、彼らは裏切り者として奴隷にされた。, 大王死後、マケドニアを支配したアンティゴノス朝と対抗。この時期にピュロス(エペイロス王)らが活躍した。やがてアカイア同盟を結成して共和政ローマと手を結ぶ。マケドニアの没落後はローマと対決したが、紀元前146年にローマ軍に敗北、コリントスの破壊とともにローマ属州アカエアとされた。古代ギリシアは民主主義の原点であった。, 7世紀以降の東ローマ帝国はギリシャ語を公用語とし、皇帝をはじめとする支配階層もギリシャ語を母語とする民族が中心となっていったが、彼ら自身は自分をギリシャ人とみなさず、「ローマ人(ロマイオイ/ロメイ中世・現代ギリシア語)」と称した。東ローマ帝国はギリシャ民族の歴史の一部と捉えられている。なお、東ローマ帝国を「ギリシャ化したローマ帝国」と捉える研究者もいる(ギリシャでは自らを「ローマ人」と呼ぶことがあるという[要出典])。ただ、東ローマ帝国の中心地はアナトリア・トラキア・マケドニアであり、現在のギリシャにあたる部分は、スラブ人の侵入と移住、アラブ勢力の来襲やブルガリア帝国やノルマン王国といった外部勢力の攻撃が相次ぎ、帝都コンスタンティノープルからは辺境地域とみなされていた。, 1204年に第4回十字軍によってコンスタンティノープルが占領されて東ローマ帝国は崩壊し、ギリシャにも十字軍が侵入してきた。12世紀末のコムネノス王朝末期以降、東ローマ帝国は内部崩壊を起こして国政が混乱していたため、ヨーロッパ側に住むギリシャ人の多くは十字軍を混乱を収め、安定をもたらすものとして歓迎した[11]。このため、アテネ公国などの多くの十字軍国家が成立した(十字軍に抵抗したのは裕福なコリントスのみ)。ほかには東ローマの亡命政権であるエピロス専制侯国や、ブルガリア帝国、セルビア王国、また都市国家ヴェネツィアなどが割拠するようになった。, アナトリアに逃れたギリシャ系の東ローマ帝国の亡命政権ニカイア帝国により1261年に東ローマ帝国は再建されたが、以前より国力が弱体化していたためにギリシャ全土を奪回できず、諸勢力の割拠状態が続き、その隙をついてギリシアやアナトリでは14世紀以降イスラム王朝のオスマン帝国が勢力を伸張させていった。, 1453年のコンスタンティノープル陥落によって東ローマ帝国はオスマン帝国によって滅ぼされ、残る諸勢力も15世紀末までにはほとんどがオスマン帝国に征服された。オスマン帝国はコンスタンティノープルに遷都し、369年間のオスマン帝国による統治が続いた。, 一方で、オスマン帝国に支配されなかった地域もある。東ローマ帝国滅亡後も、イオニア諸島は1797年までヴェネツィア共和国の領土であり、その後も1800年にイオニア七島連邦国、1815年にイオニア諸島合衆国が成立している。そのほかにも、1669年までのクレタ島、1686年から1715年までのペロポネソス半島もヴェネツィア領であった。, 1821年にオデッセイにおいて創設された秘密組織フィリキ・エテリアを中心として、オスマン帝国に対する反乱が企てられた。3月にギリシャ各地の都市で蜂起が起こり、ギリシャ独立戦争が始まった。エジプトの助けを得てこれを鎮圧しようとしたオスマン帝国に対し、英・仏・露が介入、1829年、アドリアノープル条約によってギリシャ独立が承認された。翌1830年、バイエルン王国の王子オットーをオソン1世として国王に据えギリシャ王国として独立し、古代ギリシャ滅亡以来約1900年ぶりに正式なギリシャ人国家が復活した[注釈 2]。, その後は汎ギリシャ主義(メガリ・イデア)を標榜し、1897年にはトルコに侵攻(希土戦争)し敗北するも、第一次世界大戦直前の1912年から1913年にはバルカン戦争で勝利し、クレタ島をトルコから奪取した。, 1919年のパリ講和会議では日本の提出した人種差別撤廃案に賛成するなど反人種差別を表明した。1919年 - 1922年にセーブル条約を押しつけるため、ギリシャ系住民保護を名目にアナトリアに侵攻したが、(希土戦争)ムスタファ・ケマル・パシャが率いるトルコ軍に敗退した。1924年にクーデターにより共和制のギリシャ第二共和政となるが、1935年には王政(ギリシャ王国、1935年 - 1941年)が復活し、国王ゲオルギオス2世の強権発動によって極右政党党首イオアニス・メタクサスが陸軍大臣に任命されていたが、1936年4月12日に暫定首相デメルジスが死去したことに伴い首相に就任。1936年8月4日にメタクサスがクーデターを起こし八月四日体制(1936年 - 1941年)と呼ばれる独裁体制となった。, 第二次世界大戦では枢軸国と敵対し、ナチス・ドイツおよびイタリア、ブルガリアの侵攻にあい(ギリシャ・イタリア戦争)、戦いの最中にメタクサスが病死、王室と政府はイギリスに亡命した。1941年4月のギリシャの戦いに敗れ、ギリシャ本土はドイツ・イタリア・ブルガリアの3国による分割占領状態におかれ、傀儡国家ギリシャ国(1941年 - 1944年)体制になった。大戦中、占領軍に対するレジスタンス運動を主導した共産主義左派ギリシャ共産党(KKE)に支援されたギリシャ人民解放軍(英語版)(ELAS)、対立する反共共和主義者のパルチザンギリシャ民族共和同盟(英語版)(EDES)の三つ巴の戦いとなった。さらにナチスによるロマニオットやセファルディムに対するホロコーストが行われた。, 第二次大戦が終結し亡命政府が帰還したあと、1944年12月3日に十二月事件(ギリシア語版)が起き、共産主義左派と王党派右派の間で対立が先鋭化すると、1946年にはギリシャ内戦が勃発した。ソ連と隣国ユーゴスラビアに支援された共産勢力が「ギリシャ民主軍(英語版)(共産主義者民主主義軍)」というゲリラ部隊を組織するが、戦後の財政難に苦しむイギリスに替わってアメリカ合衆国が王党派右派政府の全面的な支援に乗り出したことと(マーシャル・プラン)、1948年以降ユーゴスラビアとソ連が対立し、ギリシャの共産勢力はソ連を支持したため、ユーゴスラビアからの援助が失われ、内戦は1949年に共産主義勢力の敗北によって終結した。, 1950年に行われた総選挙の結果保守連立政権が発足するが政局は安定せず、翌年1951年に選挙制度を最大与党に有利に改正して行われた選挙によってようやく政局は安定した。1952年に北大西洋条約機構(NATO)へ加盟、1953年に隣国のユーゴスラビアおよびトルコとの間に三国親善条約と同盟条約が結ばれ、外交的にもようやくの安定をみた。, 1950年代の後半になると、キプロスをめぐってトルコとの対立が激化するが、ギリシャ自体は順調な経済成長を続け、1951年から1964年の間に国民平均所得はほぼ4倍になった。, 国王と対立した首相コンスタンディノス・カラマンリスの辞任をきっかけに総選挙が行われ、中道勢力と左派勢力が躍進、一旦は中道連合(EK)を率いるゲオルギオス・パパンドレウが首相に任命されるが、他党との連立を拒んだパパンドレウは再び総選挙を行い、1964年、中道連合(EK)は過半数を獲得した。パパンドレウ政権は教育制度改革等の内政面で功績を挙げるが、軍の制度改革に失敗してパパンドレウは国王コンスタンティノス2世によって首相辞任を要求された。, 国王はアメリカ合衆国の支援のもとに中道諸派の連合による新政権を確立させるべく、1967年、総選挙を準備した。しかし、選挙の結果中道派政権が確立されることによる発言権の低下を恐れた軍部が陸軍将校、スティリアノス・パッタコス(英語版)准将、ゲオルギオス・パパドプロス大佐、ニコラオス・マカレゾス(英語版)大佐を中心としてクーデターを起こし、結局アメリカが軍部の独裁体制を容認した。結局、反クーデターに失敗したコンスタンティノスは国外へ亡命した。, 1968年には憲法が改正され軍事独裁政権が確立する。軍部は国内の批判勢力に対して激しい弾圧を行い、前首相パパンドレウを始めとして多数の著名人を国外に追放した。欧州各国からは軍部独裁政権に対して厳しい批判が向けられたが、ギリシャは地勢的にNATOの要であるとしてアメリカが軍事独裁政権を擁護・支援したため、ギリシャに対して実効性のある圧力が加えられることはなかった。, 1970年代に入ってギリシャの国内経済が悪化すると、軍部の独裁政権に対する国民の不満が増大し、学生による大規模なデモなどの抗議行動が活発化する。軍事独裁政権の首班であったゲオルギオス・パパドプロスは大統領制を導入するなどの政策を行うが、国内経済が回復しないこともあって国民の抗議行動は収まらず、1973年、学生デモ隊による大学占拠に対して実力鎮圧を行った結果多数の死傷者を出したことで独裁政権の基盤が揺らぎ、パパドプロスの腹心で秘密警察長官であるディミトリオス・イオアニディス(英語版)がクーデターを起こし、パパドプロスは失脚した。, その後、パパドプロス政権の閣僚であったフェドン・キジキスが名目上の大統領に選ばれて軍部の独裁体制は続くが、1974年に軍事政権が支援したキプロスでのクーデターは、大統領マカリオス3世の身柄確保に失敗した挙句、トルコ系住民の保護を口実にトルコ軍がキプロス島に上陸する(英語版)事態となり、海軍と空軍が陸軍と秘密警察に対して態度を硬化させる。結果、軍事政権の中核を占めていた陸軍と秘密警察は孤立し、軍部の独裁体制は崩壊した。, このように政治的には混乱と弾圧の続いた軍部独裁時代ではあったが、マーシャル・プランほかの欧米各国による経済支援策と、外国資本の積極的な誘致を背景に、戦争とその後の内戦によって壊滅的な打撃を受けた国内インフラを復興させるための大規模な国内投資により、戦後のギリシャ経済は軍事独裁政権の崩壊まで非常に高い経済成長率を誇った。この高成長時代は「ギリシャの奇跡」と呼ばれる。, キジキス大統領は国内の諸政治勢力と協議してフランスへ亡命していたコンスタンディノス・カラマンリス元首相に帰国を要請、帰国したカラマンリスを首相に指名した。, 1974年11月11日に行われた軍事政権崩壊後初の選挙の結果、カラマンリス元首相率いる新民主主義党が多数の議席を獲得して与党となり、次いで行われた国民投票により君主制は廃止され共和制への移行が決定した(ギリシャにおける民主主義の回復については、活動的な役割を担ったアレクサンドロス・パナグリスも参照)。, 1975年には憲法が再改正され、1977年の選挙の結果左派勢力の伸長があったものの政局の混乱は発生せず、ギリシャの政局は以後安定化する。1981年に欧州共同体(EC)の10番目の加盟国となった。, 1980年代には全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が選挙の結果過半数を確保して与党となり、社会主義政権が誕生した。アンドレアス・パパンドレウ(英語版)はNATOと欧州共同体(EC)への加盟に懐疑的で、西側諸国を「帝国主義国家」と呼ぶほど親ソ派であったが、大きな外交政策の変更は行われず、NATOとECへの加盟は続行されたままギリシャは引き続き西側諸国の一員として冷戦の終結を迎える。, 2004年には1896年以来108年ぶりに首都アテネにおいて2回目の夏季オリンピック(第28回アテネ大会)が開催された。それに先立つ2001年にはユーロ導入も実現したが、工業生産力が西欧諸国と比較して小さいギリシャの経済は脆弱で、2010年には統計操作による巨額の財政赤字隠蔽が発覚したことから、ユーロ圏全体や世界中を巻き込む金融危機へと発展した(2010年欧州ソブリン危機)。, 国家体制として共和制を採用しており、大統領が国家元首として儀礼的な責務にあたる。大統領は任期5年で議会により選出される。現大統領は2020年3月13日に就任したカテリナ・サケラロプル。行政府の長である首相は議会によって選出され大統領により任命される。閣僚は首相の指名に基づき大統領が任命する。, 立法府たるギリシャ議会(Vouli ton Ellinon)は一院制で、300議席、任期4年、比例代表制による直接選挙で選出される。70年代の民主化以降、中道右派の新民主主義党(ND)と中道左派の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)が二大政党として交代で政権を担当する期間が続いた。財政危機を受けた2012年の選挙では、二大政党は得票を落とし、左派の急進左派連合(SYRIZA)や中道右派の独立ギリシャ人(ANEL)、左翼のギリシャ共産党(KKE)、極右政党の黄金の夜明けが伸長した。2015年の選挙で緊縮受け入れに反対したSYRIZAが比較第一党となり、ツィプラス政権が誕生した。しかし、2019年7月の選挙では,今まで最大野党であった中道右派の新民主主義党(ND)が39.9%の票を獲得。最大得票の党に与えられる50議席とあわせ、定数300の過半数となる158議席を獲得した。NDのミツォタキス党首が新首相に就任する予定で、7月中旬にも議会の信任を得て新内閣が発足する。, 1996年以来、中道左派PASOKのコンスタンティノス・シミティス政権が続いていたが、2004年の総選挙でコスタス・カラマンリス率いる中道右派NDが政権を獲得し、2007年の総選挙でも政権を維持した。2009年の総選挙ではゲオルギオス・アンドレアス・パパンドレウ率いるPASOKが勝利し、5年ぶりに政権を奪回した[12]。, 2011年10月31日、パパンドレウ首相は、欧州による財政支援の受け入れと緊縮財政の是非を問う国民投票の実施を表明した。しかし、否決を懸念したEU諸国(ドイツやフランスなど)に国民投票の実施を断念するように説得され、11月国民投票の実施を断念した。, 2011年11月10日、ルーカス・パパデモスが首相に就任し、PASOKとNDによる大連立内閣が発足した。大連立内閣は、緊縮受け入れと翌年2月に総選挙を実施することを表明したが、緊縮反対派はゼネストでこれに応じた[13][14]。, 若年齢での失業率が世界的に見ても高く、50%台である。また、政界における腐敗の問題も指摘されている。, 周辺国との関係では、キプロスの帰属問題でトルコとは対立関係にある。ギリシャ民族の国家であったマケドニア王国やギリシャ国内のマケドニア地方と同じ名を名乗るスラヴ系のマケドニア共和国とも対立状態にあったが、マケドニア共和国が国名を北マケドニア共和国に変更したため、両国の対立状態は薄れている。, 2018年現在、約300人のギリシャ人が日本に住んでいる。詳細は在日ギリシャ人を参照。, 全土は、13のペリフェリア(地方)、74のペリフェリアキ・エノティタ(県)、325のディモス(市)に区画されている。ギリシャ共和国の主権の下に属する特殊な地域として、修道士による自治が行われているアトス自治修道士共和国(アトス山)がある。, ギリシャの国土は山がちである。ピンドス山脈には2,000メートルを超える峰がいくつもあり、北東のブルガリア国境にはロドピ山脈が東西に伸びる。ギリシャの最高峰オリンポス山(2,917メートル)はどちらの山脈にも属さず、東西、南北とも15キロにわたって広がる独立した山塊となっている。平原からそびえ立ち、山頂に雪を帯びたオリンポス山の姿は古代から神聖視されてきた。, ほぼ全土がケッペンの気候区分でいう地中海性気候(Cs)に区分される。したがって、温暖で湿潤な冬季と乾燥し高温の夏季にはっきり分かれる。首都アテネの平均気温は、冬季の1月が10.1°C、夏季の7月では28.0°Cである。年平均降水量は383.8ミリで、これは同じ地中海性気候に分類されるローマの約2分の1と少ない。なお、最北部は山岳地帯であり、冬季に気温が下がる温暖湿潤気候(Cfa)に分類される。, IMFの統計によると、2013年の国内総生産(GDP)は2,418億ドルであり[1]、神奈川県よりやや小さい経済規模である(なお、神奈川県の人口はギリシャの全人口の82%ほどである)[15]。同年の1人あたりの名目GDPは2万1,857ドルであり[1]、世界平均の2倍を越えている。バルカン半島の国家の中では経済的にもっとも豊かな国であり、1人あたりの名目GDPはルーマニアやトルコの約2倍、アルバニアの約5倍である。2008年には1人あたりの名目GDPは3万ドルを超えていたが、近年は不況と財政問題で下落している。, 主力産業は農業、鉱業、工業、輸送業(おもに海運業)、観光業。農業では世界第3位の生産量であるオリーブ(200万トン)や世界8位の綿、同10位の葉タバコが際立つ。いずれも地中海性気候に合った作物である。しかしながら小麦やトウモロコシなど主食となる穀物の生産は振るわず、食料を自給できていない[16]。, 鉱業では石炭が有力。石炭の統計は品位別に分かれており、低品位でおもに燃料に用いる亜炭・褐炭では世界第4位(6,600万トン)である。マグネシウム鉱にも富み、鉄、ニッケル、ボーキサイト、原油、天然ガスなど、生産量は少ないながら10種類以上の主要鉱物が見られる。, 古代から地中海一帯で貿易を展開してきた歴史があるせいか、オナシス家、ニアルコス家、ラティス家、マルチノス家、ロス家、クルクンディス家、リバノス家と海運王が多く、輸送業の中心は船舶であり、船舶保有量は世界第4位の2,870万総トンに及ぶ。一般貨物船は船舶保有量(総トン)の3%と少なく、オイルタンカー、鉱石や穀物用のばら積み船が80%以上を占める。このような比率は船舶保有量上位10か国には見られない特異な傾向である。ギリシャ人船主はパナマ(世界第1位)やキプロス(世界第6位)など税制優遇措置を利用できる国に自らの船を登録することも多く、実態を反映していない可能性がある。ギリシャには輸出できる製品が少ないため、貿易赤字が続いている[17]。, 数多くの古代ギリシャや東ローマ時代の遺跡・遺構、エーゲ海の風光明媚な島々などの観光資源も多く、観光も重要な産業となっており、海運業、移民からの送金と観光業でギリシャの3大収入源となっている。オリンピックの開催地アテネでアテネオリンピックが開催された2004年の時点でギリシャ総労働者数の16,5%、約66万件が何らかの形で観光業に携わっており、さらにそれまでギリシャ観光を統括していたギリシャ政府観光局の上の組織として観光省が新設された。, 100億ドルの輸出に対し、輸入は300億ドルであり、慢性的な貿易赤字が続いている。しかしながら、輸送業、観光業などによって貿易赤字をほぼ充当できている。主要輸出品目は、衣料、果実、石油製品である。これらに次いでアルミニウムの輸出が多いことが特徴である。主要輸出相手国は、ドイツ、イタリア、イギリス。主要輸入品目は、原油、機械類、電気機械である。主要輸入相手国はドイツ、イタリア、フランス。, 日本との貿易関係は、日本に対してナフサ、葉タバコ、貴金属製品を輸出し、乗用車、タンカー、貨物船を輸入するというものである。このことから、ギリシャの石油化学工業や軽工業が機能しており、輸送業に必要な船舶を自前で調達していることが分かる。なお大理石の輸出も日本への輸出額の4.2%を占めている。, 1980年代に入ると、ギリシャの道路、鉄道はかなりの部分が近代化された。この中での重要な箇所にはギリシャ北西部(イグメニツァ)とギリシャ北東部を結ぶギリシャのエグナシア・ハイウェイ (en) が含まれている。リオン・アンティリオン橋(ヨーロッパでもっとも長い斜張橋、総距離は2,252メートル)は中央ギリシャのアンティリオン (en) とペロポネソス半島のリオン (en) (パトラから7キロ)を結んでいる。ペロポネソス半島西部のピルゴス (en) へ続く、パトラ・アテネ高速道路の延長は2014年までに完成される予定となっている。, 首都であるアテネの都市圏では2001年に新たにアテネ国際空港が開港し、さらに郊外を走る新たな民間の高速道路であるアッティキ・ハイウェイ (en) が2001年に開通した。そして2000年以降、アテネ地下鉄が拡張された。, ギリシャの島嶼部と主要都市の多くはギリシャの2大航空会社、オリンピック航空とエーゲ航空によって結ばれている。航路は水中翼船、カタマラン(双胴船)を含む最新の高速船で運航されている。ほかのヨーロッパ諸国では重要な位置を占めている鉄道はギリシャでは主要地位ではない。しかし、アテネオリンピックを契機に近郊鉄道プロアスティアコスがアテネ都市圏に新たに開設される、ギリシャ国鉄のアテネ駅とテッサロニキ新駅間の幹線路線も複線電化されるなど、鉄道インフラのスクラップアンドビルドが斬新的に進められている。, かつてはアテネやテッサロニキからほかのヨーロッパ諸国、バルカン諸国、トルコへ直通する列車が運行されていたが、2010年欧州ソブリン危機により国鉄の経営が圧迫されたため、国際列車が全面運休となったこともある[18]。その後、限定的な運行が再開され、2014年夏ダイヤではテッサロニキ新駅よりブルガリアとマケドニア・セルビア方面の一部列車が運行している。また、ペロポネソス半島内の鉄道路線(ペロポネソス狭軌鉄道)は、改軌されたプロアスティアコスの路線など一部を除き、2014年現在、全面運休が続いている。, ギリシャの公式統計機関であるギリシャ国立統計局(NSSG)の発表によれば、2001年のギリシャの全人口は1,096万4,020人である[19]。内訳は男性542万7,682人、女性553万6,338人であった[19]。1971年、1981年、2001年とギリシャの人口統計は過去数十年行われることがなかった[19]。, 2013年の合計特殊出生率は1.30人と、少子高齢化が進む[20]。2003年の出生率は1,000人に対して9.5人(1981年は1,000人に対して14.5人)であった。同時に死亡率は1981年の1,000人に対して8.9%であったのが、2003年には1,000人に対して9.6%と増加している。2001年の時点で65歳以上の高齢者は16.71%、15歳から64歳までが68.12%、14歳以下が15.18%であった[19]。, ギリシャ社会は時を経るとともに急激に変化した。婚姻率は1981年の1,000人に対して71%から2002年まで低下し続けていたが、2003年にはわずかに増加して61%となったものの、2004年、再び低下して51%となった[19]。一方で離婚率は増加しており、1991年の時点で1,000組に対して191.12件であったが、2004年には1,000組に対して239.5組となっている[19]。ギリシャ人のほぼ3分の2が市街地に居住しており、2001年のギリシャ最大自治体はアテネ、テッサロニキ、ピレウス、パトラ、イラクリオン、ラリサ、ヴォロス[21]であった。, 19世紀末から20世紀を通じて、何百万人ものギリシャ人がアメリカ合衆国、オーストラリア、カナダ、イギリス、ドイツなどへ移住し、各地でギリシャ移民らは成功を収めた。特にオーストラリアのメルボルンには、ギリシャ人移民が多く、その数はギリシャ国内のアテネ(75万人)、テッサロニキ(32万人)に次ぐ[22]。, この海外移住傾向は1980年代以降、ギリシャ経済の重要な改善のあと収まりつつあったが、2010年からのギリシャの経済危機により、再び海外への移民が増えている。, ギリシャ国内には外国人の移民もいるが、彼らは正式な書類を持たない不法移民が多い。ギリシャでは人種差別的な攻撃に関して有罪判決が下ることはほとんどなく、人種差別が横行している。ギリシャの経済危機があってから、彼ら移民はギリシャ人の不満のはけ口にされており、特に攻撃にさらされている[23]。ギリシャ当局も不法移民には厳しい態度で当たっており、国連難民高等弁務官事務所によれば、ギリシャの警察は海上で不法入国をする難民を乗せた船を見かけた場合、移民を乗せた船を引っ張ってトルコなどに「押し戻す」行為が行われているという。これにより船が転覆、死亡する者も出ているが、ギリシャはこれを否定している。また、不法移民を収容する施設は過密状態で不衛生であり、さらに勾留期限は無期限となっている[24]。, 主たる言語はギリシア語であり、北部と南部とで方言がある。北方国境ではスラヴ諸語話者(英語版)もいる。, ギリシャ人は長男に父方の祖父の名をつけるなどの習慣があるが、姓が普及したのは、有力貴族が成長してきた9世紀の東ローマ帝国時代以降のことである。婚姻の際に姓が変わることはない(夫婦別姓)が、社会的な関係においては、配偶者が同意した場合のみ配偶者の姓を用いる、あるいはその姓に自己の姓を付加して使用することが認められている。, 主たる宗教は、キリスト教正教会に属するアテネ大主教の管掌下にあるギリシャ正教会である。ただし、クレタ島とアトス山だけはコンスタンディヌーポリ総主教庁の管轄下にある。少数派としてはイスラム教やカトリックのほか、ネオペイガニズム運動のひとつとして古代ギリシア神話の神々を信仰する「ギリシア多神教復興運動(英語版)」が存在する。, 平均寿命は81.4歳[27]。かつてはユニバーサルヘルスケアが実現されていたが、国家経済破綻のため2013年には加入率79.9%に転落し、長期失業者や保険に加入しない自営業者が発生した[27]。, 紀元前からギリシャは哲学や文化、芸術にさまざまな影響を与えてきた。その影響力の大きさから、ギリシャは「ヨーロッパ文化のゆりかご」と称されることもある。, ギリシャの料理は地中海料理であるが、西方のイタリア料理のみならずトルコ料理やレバノン料理などの東方の地中海料理との共通性も多い。これには東ローマ帝国やオスマン帝国といった歴史から由来する。新大陸に原産地とされて以降食として加えられるトマトやほかの野菜を多彩に使用する点が特徴とされているが、これは一定期間、肉食を禁じられるというギリシア正教会における戒律にある。また地中海に面するためタコやイカ、そして魚介類なども使用する。ギリシャの代表的な料理としてタラモサラダやムサカ、ピキリア、ドルマなどがある。このギリシャ料理は2010年に、イタリア料理やスペイン料理、モロッコ料理とともに『地中海の食事』としてユネスコの無形文化遺産に登録されている。, ギリシャ国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された文化遺産は15件、複合遺産は2件の全17件が存在する。, オリンピック発祥の地。このため、オリンピックのギリシャ選手団は近代オリンピックの開会式では常に第1番目の入場国となっている。, 国民に人気があるスポーツはサッカーである。ギリシャ代表はUEFA欧州選手権に3度出場して2004年大会で初優勝。FIFAワールドカップは3度(1994年大会・2010年大会・2014年大会)出場した。ドイツ・ブンデスリーガでテオファニス・ゲカスが2006-07シーズンの得点王となった。, またバスケットボールも盛んであり、2006年に日本で開催された世界選手権では NBA でプレーする選手が不在の中、ドリームチームを下し準優勝となった。, 座標: 北緯38度 東経24度 / 北緯38度 東経24度 / 38; 24, On 14 August 1974 Greek forces withdrew from the integrated military structure of, Αναστέλλονται όλα τα διεθνή δρομολόγια του ΟΣΕ, The newest polls show about 20% Greek citizens being irreligious which is much more than 1%.