みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。 さて、今回は、ブルックスハイペリオンテンポのご紹介です。 アメリカ、ランニングショップのシェアで長きに渡り、ナンバーワンのブランド、ブルックスが送り出す、テンポアップモデル。 -@des_linden pic.twitter.com/Eith9856JI, ですから、わたしは、逆に、1が前モデルで2が新作という捉え方より、ワン、ツー両方で、ブルックスが提案するランナーへの選択肢といっていいと思います、もっと言うと違うモデルですね。, 実は、エリート1が世界同時発売された2/29、その当日に行われた、東京オリンピック代表を決めるアメリカ、オリンピックトライアルでは、ナント6人のブルックスアスリートが早くもツーを履いて出場しました。新商品が発売された日に、そのツーが暗にお披露目されたわけです、これはビックリでした。もちろん、デシレ・リンデン選手も当日は2を履いて出場しています。, ちなみに、女子マラソンは、1位がホカオネオネ、2位がサッカニー、3位がナイキ、4位がブルックスの契約選手とバラエティーに飛んでいて、日本とは全く状況が違いますね。, さて、そんなエリート2は、1とアッパーは全く変わらず、見た目には見分けがつかないぐらいです。わたしは、慌てて、もって行ったとき、右がワンで左がツーなんてことが一度ありました(笑), ツーでは、ミッドソールが、同社ハイペリオンテンポ同様、DNAフラッシュが採用され、可変式カーボンプレートが搭載されています。DNAフラッシュは従来素材EVAの新加工技術、臨界状態で液化窒素ガスを噴射することで、軽くて、バウンドの耐久性が出る素材になります。, 実は、はじめてハイペリオンテンポを履いたときに、”これでカーボンプレート搭載はどうだろう?って思っていました、それをそのままを実現してくれたのがこのモデルですね。, 重量は若干重くなりましたが、わたしのサイズで、25.0cmで191gと依然200gをきった軽量感、ミッドソールの傾きは同じ8mmドロップですが、強い跳ね上げ感より、前後にも揺れるような潮流のゆりかご、舟底式のソールになったなあ、と感じています。, 跳ね上げが効いていることがハッキリ分かるワンは、カクンっと爪先にかなり強制的に重心移動をさせられる感じで、走り出してハマると、うまく前足部を使って、GCTを少なくして走れるイメージです。EVAでできたソールはバウンドより安定感をとったソールという印象です。, ツーはそれよりフラットになった感触で、しっかり体を傾けることを、気をつけないとシューズの跳ね上げがうまく使えない感じです。何度か履いたときには、慣れずに、正直ワンの方がいいなあ、と思いました。, しかし、かなり意識的に体のバランスを崩すようにすると、跳ね上げにしっかり足がかかる感じで、前傾動作がしっかりとれ、ワンのようなGCTの少なさと、それによるストライドもでるようになります。, ワークアウトトレーニング時にフォームを意識したいというランナーにはとってもいいでしょうね。, DNAフラッシュに、ヴェイパーフライのミッドソール素材ぺバックスのような柔らかいバウンド感を期待してはいけません。ブルックスは、柔らかいバウンド感、反発弾性より、安定感とのバランスを選択しています。, それもあって、エリート2は、GCTやレッグスティフネスなどの数字の上のデーターが、安定して、完璧に近いランニングエコノミーの良さを出しています。, 正直、バウンドのあるシューズとは違う足の運動感、体感より、数値的データがいいですね。, 比較的低出力で、足のバネが効いて、GCTも少なく、ストライドも伸びているので、やはり、瞬発的なスピードより、持久的なスピードを安定させるイメージはありますね。, わたしだったらハーフマラソン以上で、もしくはテンポアップトレーニングで使っていきたいです。, また、記録を狙っているサブ3、サブ3.5ぐらいのランナーのレース用、ハーフマラソンなどでフィットするのかな、と思います。, しかし、硬いカーボンプレート搭載ですが、DNAフラッシュ自体も安定していますので、サブ4狙いのランナーでもフィットするランナーはいそうです。, 先程も言いましたが、前傾の効いたフォームを意識したい、そんなランナーのワークアウトトレーニング用としてもいいしょうね。, 爆発力より、安定してガイドする構造を採用していますので、フィットするランナーの層は広いですね。, 結局、スピードを維持するためには、ヴェイパーフライのような強い出力を出し続ける助力と、逆に、比較的出力は少ないが、屈曲制限、船底感の強化による、接地時間とその感覚を共に短くしてサポートする助力があり、エリートシリーズはその後者の方を採用しています。, そういう意味でも、よりしっかりするところはしっかりしていて、それでいて、それ以外は削ぎ落とし、25.0cmで191gと、滅茶苦茶軽い、いわゆるデイリートレーナー(トレーニングシューズ)の超軽量版だと言っていいでしょう。, デイリートレーナーとは体のガイドがいちばん強いモデルのことです、それに近い要素があって滅茶苦茶軽い、という感じです。, ワンはわたしのサイズ179gと軽さにもこだわったモデル、ツーは素材にこだわったモデルと、その辺りは、ランナーの好みで、選んだらいいにでは、そう思いますね。, 最後に、ツーを買ったけどどうしても慣れない、というランナーは、同じ素材DNAフラッシュ採用でプレートなしの同社、ハイペリオンテンポでしっかり跳ね上げに慣れることをオススメしますよ。, F・Shokai / 藤原商会 シューズアドバイザー藤原の「ズバり!シューズ選びのコツ教えます!」講座開催中https://www.f-shokai.com/お買いものツアー随時開催中/, 毎週開催!木曜昼ラン・金曜夜ランhttps://www.f-shokai.com/イベントスケジュール-1/, F・Shokai 藤原商会代表 シューズアドバイザー藤原岳久のランニングシューズ、シューズレビューです。2時間34分(2018)のマラソン自己ベストの体力を使って、体で感じた感覚とその構造をロジックに、お伝えして行きます。 このシューズは?世界のトップランナーに寄り添うをテーマにとしている「brooks」 な、なんと! エンドルフィンプロvs ヴェイパーフライvs アディオスプロ. みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。本日は、前モデルからわずか半年で発売されたブルックスハイペリオンエリート2のご紹介です。, 記事を読んでからYoutubeを観ると理解度が増すかもしれません、動画のチェックも是非お願いします!, エリートワンからわずか半年でツーが発売されるというサイクルは他のブランドを含めても、これはシューズ業界では異例中の異例です。, しかし、これは、前モデルに何か問題があったわけではなくて、開発途上の、2018年の雨中のボストンマラソンで真っ黒なエリートワンのプロトタイプを履いたデシレ・リンデン選手が優勝して、そして、発売にこぎつけた段階で、すでに開発に4年の歳月をかけていたこともあるのでしょう、結局、レーシングシューズに対して、違う発想も同時に進行していたのでしょうね。, "Remember your why. BROOKS「Hyperion Elite(ハイペリオン エリート)2」 日本初の男子中距離プロチーム「阿見AC SHARKS(シャークス)」をスポンサードするなど、日本のランニング界でも徐々に存在感を増している米国のブランド「BROOKS(ブルックス)」。 HP, 話題の厚底走行データ比較 vol.1 なんというか?伝わりにくいかもしれないけど、薄底感覚の厚底って感じ. 【シューズレポ】 月陸『サブスリー編集者』が語る!! 全米no.1ランニングシューズブランド「ブルックス」が2つの新モデル(ハイペリオンエリートとハイペリオンテンポ)を発売します。 この2モデルは、2月29日、世界同時発売。 日本では全国10店舗220足限定で、ランニング専門店ランプロは、中四国・九州地区唯一の取扱店となっています。 ハイペリオンエリートって一言でいうと? 厚底なのに厚底でない感覚のシューズです. When things get hard you have the decision to bail or you can remember your why." みなさん、こんにちは。シューズアドバイザー藤原です。本日は、前モデルからわずか半年で発売されたブルックスハイペリオンエリート2のご紹介です。 記事を読んでからYoutubeを観ると理解度が増すかもしれません、動画のチェックも是非お願いします!