しょぼん
It is not the kind of place where journalists are denounced as the “enemy of the people.”, 日本は、戦後アメリカの占領者によって起草された憲法によって報道の自由が確保されている現代的な民主国家です。ジャーナリストが「国民の敵」と非難されるような場所ではありません。, This Reporter Asks a Lot of Questions.
参考URLも参考にさせていただきます。
- The New York Times, 朝日は期せずして今回取り上げた記事の前日、2019年7月5日に翻訳を載せています。以下の通り。, AIを使って国内での権威主義的支配を完全にしようとし、電気自動車と電池を使って前世紀の「古い石油」依存から脱却しようと考えている。, トランプ氏は、イランの独裁者との間で結ばれた2015年核合意を一方的に破りながら、北朝鮮の独裁者に対しては、米国大統領が約束を守ることを前提に、非核化に合意させようとしている。, フリードマンのNYTの元記事では、「独裁者」の部分を「Authoritarian」ではなく、「Dictator」を使っています。. しょぼん
CiNii 論文 - 多民族国家における権威主義体制と開発 ― 政治的側面におけるルワンダの「シンガポール・モデル」― 権威主義体制、独裁者、戦争―中越戦争を事例として.
モナー
ザックリ言うと
This system has produced high levels of innovation — Alibaba, Tencent, DJI — despite a censored internet, lack of a free press and an authoritarian government. Opinion | Trump Takes On China and Persia at Once.
一方、日本政府は時々、記者会見へのジャーナリストの入室を禁止したり、政治家とメディアの親密な関係を利用して記者を同調させたりするなど、「authoritarian regimes」をより彷彿とさせるようなふるまいをする。, 朝日はこの「authoritarian regimes」を「独裁政権」と訳したわけです*3。私はここに引っかかりました。, 「authoritarian regimes」は、政治学的には「権威主義体制」と訳されることの方が多いと思います。, 現代シリアの権威主義体制の変容とその限界 : なにがシリア難民問題をもたらしたのかTransformation and Limitation of Syrian Authoritarian Regime : The Root Causes of the Syrian Refugee Crisis, CiNii 論文 - 現代シリアの権威主義体制の変容とその限界 : なにがシリア難民問題をもたらしたのか, 多民族国家における権威主義体制と開発 ― 政治的側面におけるルワンダの「シンガポール・モデル」―Authoritarian Regime and Development in Multiethnic Countries : "Singapore Model" in Rwandan Politics, CiNii 論文 - 多民族国家における権威主義体制と開発 ― 政治的側面におけるルワンダの「シンガポール・モデル」―, Authoritarian Regimes, Dictator, War: The Case of China's War with Vietnam in 1979, また、英語記事を翻訳するときも、「Authoritarian」は「権威主義」の訳語を当てはめることが多そうです*4。, 世界中で台頭するポピュリスト権威主義者 個人独裁、似非民主制を隠れ蓑にして跋扈――マーティン・ウルフ(1/7) | JBpress(Japan Business Press), 他には、上智大学の中野晃一氏が、自らがNYTに寄稿した「Under Prime Minister Shinzo Abe, Japan has taken a decidedly authoritarian turn.(安倍晋三首相のもと、日本は明らかなauthoritarianへの転換を迎えた)」という副題のつく「The Leader Who Was ‘Trump Before Trump’」という記事*5のtwitterでの紹介に、「権威主義化」という語を選んでます。, ニューヨーク・タイムズに寄稿。バノンの「安倍はトランプに先立つトランプだ」という「褒め言葉」の通り、安倍政権下で日本の権威主義化が進んだこと、そしてそうした政治がアメリカの庇護下で起きてきたことを指摘しました。ぜひご一読・拡散を。https://t.co/L0PluQUTM2 via @nytopinion, アメリカのジャーナリスト、トーマス・フリードマンのNYTへの寄稿を朝日が自身の紙上に翻訳して載せた回が2回あります。NYTの元記事は以下。1つ目は2018年11月13日。.
簡単な説明だと英語に翻訳しやすくとても良かったです!.
Special Issu: Die and Mould Industry in Asia), CiNii 論文 - <研究ノート> 社会主義独裁体制と贈与交換 (経済学部特集号:斉藤栄司教授退職記念号―金型研究特集―), 創られた独裁者 : プロパガンダの脅威(2)"Fake" Dictators : A Menace to Propaganda(2), 「立憲的独裁」の政治的動態 : ポルトガル・新国家体制下での大統領選挙を中心にThe Political Dynamics of the "Constitutional Dictatorship" : The Presidential Elections under the Portuguese "New State", CiNii 論文 - 「立憲的独裁」の政治的動態 : ポルトガル・新国家体制下での大統領選挙を中心に, What are the differences between dictatorship, authoritarianism and totalitarianism? しょぼん
しょぼん
ザックリ言うと
What’s to Worry About?
- Quora, この考え方は、いろいろな説のひとつだと思ってください。権威主義を民主主義と全体主義の中間と見る考え方もあります。, 民主主義と全体主義の間の中間形態が権威主義であり、その特徴は「限定された多元主義」です。より具体的には、支配的な特定組織(政党、軍など)とは異なる政治主体の存在を許容する一方、結社や政治活動に強い制限を課す政治体制を指します。現在世界に存在する非民主主義体制の大部分は、権威主義体制に分類することができます。, なので、「権威主義」は「独裁」の下位互換ではないでしょう。しかし、学問的にはそうであっても、字面的には逆転しているような印象を受けてしまいます。, 特に、選挙で勝利を手にするためなら何でもする「選挙権威主義」体制、そして選挙後に支配者が法を無視して思うままの行動をとるようになる「非自由主義的民主主義」が主流になっていくだろう。, 民主国家で台頭する二つの権威主義 ―― 選挙権威主義と非自由主義的民主主義の脅威 | FOREIGN AFFAIRS JAPAN, それによると、かつての独裁者は、敵対者を国外追放したり殺害したりしたが、いまの独裁者は「合法性というベールのうしろに抑圧を隠そうとする傾向がある」と指摘する。すなわち、司法機関などを支配して対立相手を恣意(しい)的に罰し、訴訟によって報道機関を萎縮させ、選挙制度や憲法を変えて独裁体制を確立するのだという。, *13:「フンセン首相は独裁色を強め、民主化は後退している」(朝日2018/7/10P4)「ムバラク独裁政権が倒れた2011年の「アラブの春」では」(朝日2018/7/21P10)など, *14:「富と名声を求めたゴーンは、独裁支配の中で欲求を膨らませ」(朝日2019/6/28P7)「町長について周囲から「独裁的だ」といううわさをいつも聞いていた」(朝日2018/7/11筑豊P35)など, ibenzoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog 「↓... しょぼん
- Quora, What is the difference between a dictatorship and an authoritarian regime?
「国の... 指導者がすごく優秀で、その指導者の次の指導者もずーーーっと優秀な人がやり続けるなら. モナー... しょぼん
このページでは「法治国家ほうちこっかってなに?」という人向けに
内閣とは?
法治国家ってなに?
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は5日、菅義偉官房長官が記者会見で東京新聞記者の質問に対する回答を拒むなど、そのメディア対応を指摘したうえで、「日本は憲法で報道の自由が記された現代的民主国家だ。それでも日本政府はときに独裁政権*1をほうふつとさせる振る舞いをしている」と批判した。, 「日本、独裁政権のよう」ニューヨーク・タイムズが批判 [報道の自由はいま]:朝日新聞デジタル, 私はこの「独裁政権」という強い書きぶり*2が大変気になったので、元記事を調べてみました。今回はまあ、ご意見求むという感じなので、お手柔らかにお願いできれば幸甚幸甚。, 「この記者はたくさんの質問をする。日本において、彼女は変わっているとみなされる」というタイトルにある通り、この記事は東京新聞の望月衣塑子記者のことを描いた記事です。朝日や時事の記事だけ読むと、そのニュアンスがちょっと伝わりませんね。まあ、自社の記者じゃないから扱いにくいでしょうが。. 意思決定を推し進めることです。
中央官庁ってなに?
... しょぼん
三権分立とは?
参考にさせていただきます。, ※各種外部サービスのアカウントをお持ちの方はこちらから簡単に登録できます。
確かに日本ではなかなか公共事業は決まりにくいみたいですね。
教えてもらいたいのですが、
軍部が政治的な主導権を握って軍国主義な国家体制を築く事が出来た最大の理由は何ですか?? - The New York Times, 「国民の敵(enemy of the people)」とは、まさにトランプ大統領がよく口にする言葉です。この言葉によって、アメリカのいろいろなメディアが名指しで批判されました。このパラグラフの直後に、「日本は時々"Authoritarian regime"のようなふるまいをする」と出てくるのですから、このNYTの記事は、単純な日本の批判というよりは、アメリカの国の「権威主義的」現状を踏まえた、ちょっとした代理戦争のような形の書きぶりのように思えます。そこにはかつての独裁者はいませんが、より厄介で複雑な形の権威が横たわっているのです。, 上記のような考え方が正しいとするならば、朝日新聞が「Authoritarian regime」を「独裁政権」と訳すのは、決して間違いではありませんが、やや安直ではないでしょうか。踏み込んで書くならば、そこには恣意的なニュアンスすら感じます。, 過去1年間程度の朝日新聞紙上の「独裁」の語を見てみると、その用法は次のように分かれています。, 大澤(2016)によれば*15、現代の日本で使われる「独裁」という語の定義は曖昧で、「教義化された「デモクラシー」の対立軸」として使われている、と述べています。そして、日本では「独裁」は最悪の政治体制の一つ、として認識されています。恐らく多くの日本人が「独裁」と聞いて思い浮かべるのは、ヒトラーのような、個人が権力を握った状態のことでしょう。, 学問的に正しいかではなく、そのような語義を含む「独裁」という言葉を、「Authoritarian」に当てはめることは不用意ではないでしょうか。確かに、「日本は権威主義的体制」と書いてもわかりにくいでしょうが、そこで言葉を選ばないことは結局、安倍政権を「独裁だ」「独裁じゃない」という議論に、意識してるかしてないかはおいとくとしても、足を引っ張られていると思うのです。, ①"authoritarian regimes"は「権威主義的体制」と訳すのが学問的には一般のようである(辞書的には「独裁」でも正しいので誤りではない)。, ②朝日新聞も、過去には「Authoritarian」を「権威主義」で訳しており、「独裁(Dictatorship)」と区別していた形跡もある。, ③「権威主義者」たちの台頭が民主主義を劣化させている、という主張がアメリカにもあることを踏まえると、NYTの記事は、単純な日本批判ではなく、自国の現状を憂いているようにも読める。, ④③を考えると、そのまま「独裁」と訳すのは、国内の政治的意図を意識しすぎているように読めてしまう。, エクスキューズすると、朝日新聞などの「独裁政権」の訳が誤訳だと言いたいわけではありません。脚注に記したように、そのような訳をするメディアも多々あります。ただ、他の訳語も選べた中で、「独裁」という言葉を使ってしまうと、やはり「アベ政治は独裁!」の議論を意識せざるを得なく、「公正な」メディアとしては不適当なのではないかな、と思った次第で記事にしてみたわけです。, 望月記者の行動は称賛やら罵倒やらがいろいろあるようですが、このような議論を起こせる事自体はやはり評価すべきではないでしょうか。右にしろ左にしろ、日本のメディアはいかに党派性に左右されているか、ということがよくわかります。彼女の行動について落ち着いて考えるには、ちょっとこの国は雑音が多すぎるようです。賞賛も非難もあまり行き過ぎず、さわやかな気炎を吐くぐらいがちょうどいいですね。, ちなみに初稿では「独裁国家」と訳しており、これはさすがに誤訳だと思ったのか、しれっと現在は「独裁政権」にしています。誤字ぐらいはサイレントでいいけど、更新日時は変えろよな、と思います。, 「日本、独裁政権のよう」ニューヨーク・タイムズが批判 [報道の自由はいま]:朝日新聞デジタル(2019年7月6日09:00:17アーカイブ), NYT「日本、独裁国家のようにメディアを扱う」 | Joongang Ilbo | 中央日報, authoritarian | translation of authoritarian in Longman English-Japanese Dictionary | LEJ, assumed power after the death of Islam Karimov, the Central Asian nation’s former authoritarian leader, ウズベキスタン:新大統領の1年、変化への淡い希望 | Human Rights Watch, Hong Kong's protesters used low-tech street smarts to smash China's powerful techno-authoritarianism, 香港のデモ参加者は、ローテク装備と身近な知識でいかにして中国の"テクノロジー独裁"に立ち向かったのか, 香港のデモ参加者は、ローテク装備と身近な知識でいかにして中国の"テクノロジー独裁"に立ち向かったのか | BUSINESS INSIDER JAPAN, 中国は3.32点で130位を記録し「独裁政治体制(Authoritarian regime)」国家として評価された。, 民主主義指数2018発表…韓国21位, 北朝鮮は最下位, 日本は? | ファイナンシャルニュースジャパン, Opinion | The Leader Who Was ‘Trump Before Trump’ - The New York Times, 朝日は記事内でこれを「6月26日付」と紹介していますが、デジタルと紙面に差があるのかもしれません, <研究ノート> 社会主義独裁体制と贈与交換 (経済学部特集号:斉藤栄司教授退職記念号―金型研究特集―) A Socialist Dictatorship and the Gift Exchange (Special Issue of the Faculty of Economics; Studies Presented to Prof. Eiji Saito on his Retirement.
モナー
しょぼん
しょぼん
ブログを報告する, 「フンセン首相は独裁色を強め、民主化は後退している」(朝日2018/7/10P4)「ムバラク独裁政権が倒れた2011年の「アラブの春」では」(朝日2018/7/21P10)など, 「富と名声を求めたゴーンは、独裁支配の中で欲求を膨らませ」(朝日2019/6/28P7)「町長について周囲から「独裁的だ」といううわさをいつも聞いていた」(朝日2018/7/11筑豊P35)など, 【追記】ベネズエラ経済に影響力のあるホームセンターの店員はいるか、Businessnewslineふ….
しょぼんこのページでは、「民主主義」と「独裁主義」のメリット・デメリットについて紹介するよ。「民主主義」とは?「独裁主義」とは?しょぼんそれぞれどういう意味だっけ?モナーそれぞれの意味についてザックリ↓の通りだよ。
わかる方がいらっしゃいましたら教えてください。
このページでは「国家戦略特区ってなに?」という人向けに
to perfect its authoritarian control at home and electric cars and batteries to liberate itself from dependence on the “old oil” of the last century. Opinion | China and Trump, Listen Up!
開発主義とは、国家が主導となって経済発展や工業化を推進し、国民や地域社会よりも国家の発展を優先する思想のことです。この記事では開発主義の意味・歴史だけでなく、開発独裁との違いなどをわかりやすく解説しています。 政治家や国が言う「地方創生」とか「地方の活性化」などの「地方」とは具体的にどのような所ですか.
Authoritarian Regimes, Dictator, War: The Case of China's War with Vietnam in 1979. It intends to use A.I.
「権威主義的開発体制」とはいったいどのようなことでしょうか。探してもなかなか見つからなくて困っています。
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ニューヨーク・タイムズの元記事は以下のものです。2019年7月5日。 www.nytimes.com 「この記者はたくさんの質問をする。日本において、彼女は変わっているとみなされる」というタイトルにある通り、この記事は東京新聞の望月衣塑子記者のことを描いた記事です。朝日や時事の記事だけ読むと、そのニュアンスがちょっと伝わりませんね。まあ、自社の記者じゃないから扱いにくいでしょうが。 くだんの箇所は以下の通り。 朝日はこの「authoritarian regimes」を「独裁政権」と訳したわけです*3。 … 開発独裁は経済開発、主に工業化を理由として議会制民主主義のプロセスを経ずに. 《中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという「荘子」斉物論などに見え... 「コトバンク」は朝日新聞社の登録商標です。「コトバンク」のサイトの著作権は(株)朝日新聞社及び(株)VOYAGE MARKETINGに帰属します。
©The Asahi Shimbun Company / VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved. このページでは「中央官庁ちゅうおうかんちょう」について紹介するよ。
国家戦略特区ってなに?
開発独裁(かいはつどくさい、英: developmental dictatorship、developmental autocrat)とは、
よろしくお願いします。, 「建設 国際」に関するQ&A: 東北地方地震復興案として高台に国際ハブ空港建設は?, 「家 成田空港」に関するQ&A: ペットを成田空港から家まで送ってもらいたいです。, 回答ありがとうございます。
また、当サイトで提供する用語解説の著作権は、(株)朝日新聞社及び(株)朝日新聞出版等の権利者に帰属します。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報, 一般に、1人もしくは少数者に政治権力が集中されている無制限の政治的支配形態をいう。独裁dictatorshipの語源は、古代ローマのディクタトル(独裁官)である。これは最高6か月間の短期的、一時的で合法的な独裁をいった。, 独裁の事例は歴史的には、まず古代ではプラトン、アリストテレスが論じたギリシア、シチリアにおける僭主(せんしゅ)制、古代ローマ共和国のスラやカエサルの独裁がある。とくに時間的制限、法的責任を負わない無制限の独裁はカエサルのそれに始まる。ルネサンス期にはマキャベッリの『君主論』に描かれている貴族や都市でのオリガーキー(寡頭制)がみられた。近代に入ると絶対主義時代のオートクラシー、ディスポティズム、ティラニーとよばれる専制的支配形態のうちに種々の独裁をみいだすことができる。イギリス革命期のO・クロムウェルのディスポティズム、その後フランス革命期におけるジャコバン独裁、19世紀のナポレオン1世、3世による独裁である。20世紀になると、ロシア革命時のソビエト独裁、第一次世界大戦後のイタリア・ファシズム、ナチス・ドイツでの全体主義的な独裁、スペインのプリモ・デ・リベラ、フランコ、ポーランドのピウスツキ、トルコのケマル・アタチュルクらによる独裁をあげることができる。これらのほか、ラテンアメリカ、アジア・アフリカ地域の政情不安と革命的状況が恒常化している諸国で軍事型の独裁の多くの事例がみいだされる。, 歴史上現れたこれらの独裁は、(1)権力行使における排他性、恣意(しい)性、(2)政治権力の法的拘束の排除、(3)市民的・政治的自由の実質的制限、(4)政治的・社会的統制のための専制的方策の採用(O・スタマー)といった諸点を共有しているが、独裁の意義という点では、これを民主主義的原則に矛盾しない一時的な憲法擁護の制度とする見解と、逆に民主主義的立憲国家の原則に対立する完全なアンチテーゼとする見解に分かれている。また独裁の類型に関しても、一般的には憲法制約的と非制約的とに大別しうるが、学問的な立場によって異なった種々の類型化がなされている。独裁を法的秩序との関係でとらえようとするカール・シュミットは、現行憲法を擁護するために現行憲法により構成された権力をもって一時的に憲法を停止する「委任的独裁」と、将来実現すべき憲法、それゆえ人民の憲法制定権力に基づいて主権的に行使される「主権的独裁」とに区別した(前者はナチス独裁に形式的根拠を与えたワイマール憲法第48条の規定による「立憲的独裁」が妥当する)。だが、このような法学的類型論では独裁の歴史的・文化的背景や政治的・社会的ダイナミズムを説明しえないとして、F・ノイマン、C・フリードリヒ、G・ハルガルテンらから政治学、社会学的類型論の必要が主張されている。ちなみに、ノイマンは、政治学的に権力手段との関連に着目することにより、「単純独裁」「カエサル主義的独裁」「全体主義的独裁」の三類型に区分している。また、ハルガルテンは、独裁を発生させる社会的対抗関係を重視しつつ、〔1〕カエサル、クロムウェル、ナポレオンの「古典的独裁」、〔2〕社会革命を目ざす委員会による支配、たとえばジャコバンやボリシェビキなどの「超革命的独裁」、〔3〕古代ローマのスラや現代スペインのフランコの独裁のように支配階級が形成する「反革命的独裁」、および〔4〕ファシズム、ナチズムのように中産階級が大衆運動を組織・動員して行う「擬似革命的独裁」に類別している。以下に、これらの類型化に引照し、独裁を文化的、社会的、政治的、心理学的諸要因の相互作用と理解するスタマーの類型化に従って独裁の諸形態を整理しておこう。, (1)「専制主義的な単一人支配」 古代ギリシア、シチリアの僭主制、現代の発展途上諸国での単一人支配などで、通常は宮廷革命やクーデターにより権力が掌握され、多くは「プレビシット」(「プレビシット」参照)を行って体制を補強する。, (2)「エリート関係的支配」 クロムウェルやジャコバン独裁のように、支配者がその周囲に評議会、委員会を設置して権威主義的国家のなかに権力ピラミッドを構成するが、エリート間の敵対や外国の軍事的脅威を背景にテロ的性格を有する。歴史的事例として、古代ローマ帝国のスラ、カエサル、アウグストゥスの独裁、ルネサンス期イタリアのメディチ家によるコジモ、ロレンツォの体制、イギリス革命時のクロムウェル、フランス革命時のジャコバン独裁、ナポレオン1世、3世の支配体制、19世紀から20世紀初頭の南米での独裁、現代の発展途上国での権威主義的支配形態などがある。, (3)「東洋の専制政治」 中国、インド、中近東、ツァーリ・ロシア、ビザンティン帝国など発逹した官僚制と軍隊のネットワークを通じての絶対主義的管理国家の支配形態で、中世、近代ヨーロッパの独裁とは異なる類型を示している。ここでの支配者は最高度の世俗的(部分的には宗教的)権威を享受し、完全な服従を要求するが、国家の領域外での社会集団の権利は尊重され、政治的紛争も大半が支配階層内部で発生した。, (4)「全体主義的支配」 これは、ファシスト・イタリア、ナチス・ドイツ、アルゼンチン、フランコ・スペインなどのように、資本主義体制の危機に対応して中間層の政治的、社会的諸力を組織・動員することにより行われる反革命的な「西欧ファシスト型独裁」と、ブルジョア社会の階級対立から発生し、革命的社会理論に基づいて大衆運動の支持を要請する旧ソ連、中国や開発途上国の同種の共産主義(ないし社会主義)的支配形態とに分けられる。両者はいずれも体制維持を正当化するイデオロギーの使用、経済の組織化、人民統制のための近代科学的・技術的手段の使用という点で共通するが、前者は反革命的な社会概念に、後者は社会発展の革命モデルに依拠する点で相反する。, (5)「立憲的独裁」 国家の内外の危機状況や緊急事態に際して、現行憲法を擁護して既存の公安・秩序の防衛・回復のため、一時的に憲法の形式的効果を停止して行われる独裁である。そして「全体主義的支配」と異なり、現行憲法に規定された諸制限を尊重し、その範囲で市民的権利・自由を制約する。ドイツのワイマール憲法第48条、1958年フランス憲法第16条、1947年イタリア憲法第77条などの規定する事態がその典型であるが、ワイマール憲法が無制限のナチス独裁に道を開いたように、事実上は全体主義的独裁に移行する可能性が大きい。歴史的には、初期ローマ共和国のディクタトル、中世イタリアのドージェ(指導者)による合法的独裁がこの類型に属する。, 独裁に関する、より今日的な問題の一つは、現代世界に甚大な脅威を与えたイタリア、ドイツにおける西欧ファシスト型独裁の再現可能性である。とくにそれが市民的・政治的自由を経験し、大衆社会状況を呈していた諸国に発生していることから、その経済的・社会的背景、政治制度、文化、心理学的要因の解明はいまなお重要な課題である。第二には、政治的自由の経験に乏しい中南米やアジア・アフリカの開発途上諸国における独裁の問題である。それらの諸国で繰り返されている軍事的独裁は対外・対内両面での政治的不安定や軍事的緊張をはらみ、またそれが独裁を正当化する根拠や名分となっているが、より基本的には経済的不安定に原因している場合が多い。それゆえ、ここでは国民の政治的権利・自由の問題以上に、経済発展―軍事・政治的リーダーシップの相互の連関をよりよく理解することが重要となる。第三には、社会主義国における独裁の問題がある。「プロレタリア独裁」は本来、少数のブルジョアジーに対する圧倒的多数の人民支配を意味するが、今日では党・指導者の独裁の問題へと意味は転化し、ここでも国民の政治的権利・自由と独裁という問題が生じている。社会主義社会での多元主義と民主集中制の関係や旧チェコスロバキア、ポーランドにおける「自由化」問題、ユーロコミュニズムでの「独裁」概念の変化、排除などがそれである。, 『猪木正道編『独裁の研究』(1957・創文社)』▽『F・ノイマン著、内山秀夫他訳『民主主義と権威主義国家』(1971・河出書房新社)』▽『G・W・F・ハルガルテン著、西川正雄訳『独裁者』(1967・岩波書店)』▽『M・デュヴェルジェ著、田口富久治・英治訳『現代の独裁』(1964・社会思想社)』, 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例.